2019年度KC’s通常総会・記念シンポジウムを開催しました。
2019.07.04(No.10000933)
 6月22日(土)エル・おおさか南館5階 南ホールにて2019 年度消費者支援機構関西(KC's)の通常総会と記念シンポジウムを開催し、84名の参加があり、司会を樋口容子KC's理事が務めました。冒頭、片山登志子KC's代表理事から開会の挨拶があり、2018年度は、特定適格消費者団体として飛躍の年であったことが述べられました。
 

●2019年度通常総会
 総会の議長を橋一亮さん(個人正会員)が務めました。総会議案提案は、元山鉄朗KC's事務局長より第1号議案(2018年度事業報告の件)、第2号議案(2018年度決算報告の件)、第3 号議案(役員選任の件)、第4号議案(会費規定改定の件)を提案し、2019 年度事業計画、2019 年度活動予算を報告しました。
 続いて、松山治幸KC's監事から監査報告があり、藪野恒明調査実施者より消費者契約法第31条に基づく調査報告がありました。これを受け、採決に移り、全議案が可決されました。
 その後、臨時理事会で決定された新役員体制の紹介があり、藤井克裕KC's理事長より新任の挨拶がありました。
 また、莇祥子さん、田中浩太郎さん、山田栄子さんが理事を退任されました。


【採決結果】 出席表決権数 100票/表決権総数112票
 第1号議案  2018 年度事業報告の件 賛成多数で可決
 第2号議案  2018 年度決算報告の件 賛成多数で可決
 第3号議案  役員選任の件 賛成多数で可決
 第4号議案  会費規定改定の件 賛成多数で可決

 理事長 (代表理事)藤井克裕 (新任)
 副理事長(代表理事)片山登志子(再任)
 副理事長      飯田秀男 (再任)
 常任理事      坂東俊矢 (再任) 中村夏美(再任)
 理事        浅田奈津子(再任) 伊吹和子(再任) カライスコス・アントニオス (新任)
           五條 操 (新任) 島川 勝(再任) 神野武美 (新任) 高取 淳(再任)
           西山尚幸 (新任) 樋口容子(再任) 松岡久雄 (新任)
 理事・事務局長   元山鉄朗 (再任)
 監事        松山治幸 (再任) 川村哲二(再任)

●総会記念シンポジウム
~ 16,000人への返金を実現。あなたの評価は? ~
 「イソフラボン事案の成果とそこから学ぶ集団的消費者被害回復制度の課題」と題して、坂東俊矢KC's常任理事をコーディネーターとして、参加型のパネルディスカッション方式で行いました。
 はじめに、島川勝KC's被害回復検討委員長から、イソフラボン事案について、
❶イソフラボン事案を選んだ理由
 ◆少額多数な被害であり民事的な被害回復が可能であったこと。
❷事業者に購入した消費者へ通知・返金を求めた理由
 ◆代金の返還を求めることができることを消費者が知らないこと。
❸これからの事案の取り扱い方について
 ◆当団体に寄せられた情報をもとに、差止請求とも連携しながら進め、また、行政の情報をもとに、措
  置命令等の処分のあったケースは、民事につなげて被害回復を図る。

ことが述べられました。
 このイソフラボン事案に対して、4つの設問を設定し、参加者全員でディスカッションを行いました。設問は、

❶あなたは、KC'sのイソフラボン事案に対する今回の対応についてどのように評価されますか?
 ◆やって(やった方が)よかった 58 ◆やるべきではなかった      1
 ◆わからない           0

❷KC'sは事業者に購入者に対して返金をする旨を通知するように求めました。また、返金状況の報告も求めました。こうしたKC'sの申し出についてどうお考えになりますか?
 ◆通知・返金(o・o)      57 ◆通知・返金(o・x)       4
 ◆通知・返金(x・o)       1 ◆通知・返金(x・x)       0

❸ 16,472名の消費者への返金が実現しましたが、事業者からイソフラボンを含む商品を購入した消費者は9万人を超えていると推測されます。言わば、7 万3000人近い消費者は、事業者からの通知を受けても、返金を求めていないことになります。あなたは、この点をどのようにお考えになりますか?
 ◆当然              1 ◆やむを得ない         24
 ◆残念             27 ◆その他             5
 ◆わからない           4

❹あなたがこの事案の当事者だった場合、事業者から通知を受けたとしたらあなたは返金を求めましたか?
 ◆返金求めた          37 ◆返金求めなかった        7
 ◆何とも言えない        13 ◆わからない           5

 パネルディスカッションのまとめとして、坂東俊矢KC's常任理事より、この事案は消費者庁の措置命令によって課徴金があったとしても売上高の3%を納めればよいという流れの中で、待っているのを止めて返金を積極的にお願いした事案であり、そうした流れに一石を投じたものでもあることが述べられました。最後に、飯田秀男KC's 副理事長から閉会の挨拶がありました。