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住宅リフォームを考えておられる消費者の皆さまへ

 「住宅リフォーム」のトラブルは多く、全国の消費生活センターへの相談は、毎年6,000件以上となっています。
 消費者支援機構関西は、住宅リフォーム事業者に対して、申入れ・要請活動を行ってきた経験から、住宅リフォーム工事を行う際の主な注意事項をまとめました。
               
               ☆住友不動産リフォーム(株)に対する活動の経過についてはこちら
               ☆三和ペイント(株)に対する活動の経過についてはこちら
               ☆(株)ユウシマ住設に対する活動の経過についてはこちら

1.どんなリフォームをしたいのかはっきりさせましょう!
○家族で住まいの不満や要望を話し合い、リフォームの内容と優先順位を検討する。
○用意できる資金の見通しをつけて、ゆとりある資金計画で予算の規模を決める。
○工事内容や予算規模・業者選びなどを建築士など専門家に相談することも考える。

※リフォームの計画づくりでは、建物全体の状態を詳しく把握した上で必要となる工事内容、費用相場などを決めることになりますが、素人には判断が難しいことが多くあります。高額なリフォーム工事の際は、建築士に費用を払ってチェックしてもらったとしても、後にトラブルが発生することを思えば、結果的に安くつく場合もあります。建築士など専門家に相談することも考えましょう。

2.詳しい見積りをとり、精査しましょう!
○見積りは材料名、単価、数量、工事費など明細を確認する(「~工事一式」という書き方は要注意!)。
○金額や工事内容が、自分のリフォームの条件・希望に合っているか精査する。
○分からないことは曖昧にせず、納得いくまで説明を求める。

3.業者との契約は必ず書面で取り交わしましょう!
○契約するときは工事内容や金額が記載された「契約書」を作成する。
○契約書の添付書類を確認する。

【主な添付書類】
「設計図・仕様書」=リフォームの内容を詳しく記載した図面や仕様書
「内訳明細書」=金額の詳しい内訳を記載したもの
「請負契約約款」=トラブルが生じた場合や保証の責任などについてのルールを記載した書類
「行政への確認申請」=増築を伴う工事の場合の行政手続に必要な図面や書類

4.工事中は定期的に現場を確認し、工事記録の作成を事業者に依頼しましょう!
○工事の進行状況などを現場監督と一緒に確認し、説明を求める。
○工事記録の作成(打合せ記録、工事状況写真など)を事業者に依頼する。
○追加工事など工事内容に変更があった場合は、その内容、金額について事業者と合意して打合せ記録などの書面に残す。

5.引渡し時には、工事完了引渡書にサインをする前に、工事が目的通りされているか、確認しましょう!
○工事が終了したら、当初の目的に沿っているか、気になる点は無いかよく確認する。
○必要書類を受け取ってから、工事完了引渡書に確認サインをする。
 
【引渡し時に必要な書類】
「工事完了引渡書」
「工事実施記録」=実施工程表・打合せ記録・工事写真など
「各種引渡し書類等」=各種保証書・取扱い説明書・必要な各種の鍵等・その他
「検査済証(確認申請を必要とする工事の場合)」=確認検査機関が発行する
「工事費精算書」=工事中に追加や変更があって工事費の変更がある場合の精算書。追加・変更が生じた項目のみを記載したもの

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