2023年11月25日、2023年京都消費者問題セミナーは、ZOOMにより開催して73名の参加がありました。このセミナーは、京都府・京都府生協連・京都生協・コンシューマーズ京都・京都消費者契約ネットワーク・KC‘sの共催により、消費者問題の啓発と適格消費者団体の紹介を兼ねて開催しており、今年も5回の実行委員会を持って企画について検討してきました。
この2年間のセミナーでは、京都産業大学教授・KC‘s常任理事の坂東俊矢氏をお招きして、成年年齢の引き下げが高校生や大学生の間で消費者被害が広がる懸念があることから、成年年齢引下げをテーマとしてきました。今年度は、若者だけではなく高齢者にも被害が広がっているSNSに関連する消費者トラブルを取り上げることになり、「SNSから忍び寄る罠!~私はだまされないと思っているあなたは、本当に大丈夫?~」をテーマとしました。
京都消費者契約ネットワーク理事長の野々山宏氏より、セミナー開催の趣旨と消費者団体訴訟制度・適格消費者団体の紹介を交えて開会挨拶をいただきました。続いて、坂東氏から「SNSからはじまる消費者トラブル~インターネットでの情報発信を考える~」のテーマで、学生を対象としたアンケート結果を交えながら、最近のSNSの状況やそれに対する意識や捉え方などについて講演をいただいた後、消費生活相談員の大久保育子氏より「消費生活相談の現場から~SNSに関連した消費者トラブル~」のテーマで、SNS関連の消費者トラブルについて報告をいただきました。
セミナーの後半は、京都消費者契約ネットワーク事務局長の増田氏から、差止請求訴訟を提訴した定期購入の事例報告をいただいた後、坂東氏のコーディネーターによるパネルディスカッションを行いました。パネリストとして、京都産業大学と同志社大学の2名の学生さん、大久保氏、増田氏にパネリストとして登壇いただきました。
参加者からは「幅広い年代の方、立場の方のお話がきけてよかった」「このような学習会は大変有益で広く知ってほしいので、継続してやってほしい」などの感想が寄せられました。