2023年11月30日、第3回双方向コミュニケーション研究会がハイブリッド運営で開催されました。リアル参加の方はエルおおさか(消費者・事務局11名、事業者9名)、Webの方はZoom(消費者6名、事業者3名)での参加でした。
研究会座長である片山登志子KC’s副理事長から冒頭挨拶があり、日本ハムカスタマー・コミュニケーション株式会社と視覚障がい者のグループのきんきビジョンサポートとの双方向コミュニケーションの実践をハイブリッドで公開で行いました。
日本ハムカスタマー・コミュニケーション株式会社からは、食品ロスをめぐる状況や、日本ハムグループや他社の出前授業の紹介、半調理品の商品の紹介がありました。視覚障がい者の皆さんからは、「まとめ買いすることが多いので、日付は気になる」「賞味期限の字を大きくしてほしい」「半調理品は作り方を聞いたらできるけど、なかなか手を出せない」「まとめ買いをするけど、パッケージがどれか分からなくなって、スマホで読み取るのが煩わしい」など活発な意見交換ができました。
その後昨年、今年と双方向コミュニケーションに取り組まれた消費生活者ネット新潟から経験発表があり、続いて消費者、事業者双方から双方向コミュニケーションの実践の意味合いや効果について報告がありました。公開実践、報告を受けて全体で双方向コミュニケーションについて論議を行いました。消費者、事業者双方から思いのこもった意見が続き、最後座長から「“企業にとってプラスになる”と思ってもらえる場作り、そのためにいろんなジャンルで“消費者はこれでいいって言ってるよ”という経験を積み上げることが大事だと皆さんの意見を聞いていて思った。改めて皆さんに親しみを感じてもらう場を作っていきたい。皆さんからも参加をぜひ働きかけてほしい」とまとめがありました。
アンケートからは「参加されている方の発言が現実味があり、普段の生活が想像できました」「事業者にとってプラスとなるヒントが双方向コミュニケーションの良さであることを、地元の事業者にどのように伝えていけばよいのか悩むところです」「双方向コミュニケーションの良さは、自由に発言できることだと思っています。そのための環境づくりをしっかりしておくことの重要性を感じました」など、気づきややっていく上での課題が出されました。