KC’sは消費者被害の回復ができる特定適格消費者団体をめざします。
2010年度KC's通常総会&記念シンポジウム「差止請求と検討グループ活動の成果と課題」を開催しました。
2010.06.26(No.10000284)

○2010年度通常総会
 6月26日、大阪科学技術センターで2010年度通常総会を開催しました。榎彰德理事長は開会にあたって「昨年9月に消費者庁・消費者委員会ができ、消費者市民社会に向けた第一歩を踏み出した。適格消費者団体は新たに2団体が認定され9団体となった。KC’sでは2つの訴訟での成果を始め差止請求活動を中心に活動が大きく広がった」ことを紹介し「消費者被害は生活の場で起きている。今年の春には滋賀でネットワークができ、和歌山でも設立に向けた準備が進められている。地域の消費者団体と共に活動を広げていきたい」とあいさつしました。続いて、西島秀向事務局長が議案提案を行いました。
 西島事務局長は「09年度は消費者庁・消費者委員会がスタートし、本格的に『消費者市民社会』を模索する年となり、消費者団体訴訟も景品表示法や特定商取引法へと適用が拡大された」と報告しました。またKC'sの活動について、早期完済違約金差止請求訴訟の控訴審判決や英会話学校に対する違約金請求訴訟判決だけでなく、訴訟にいたるまでに改善された事例について報告しました。また、片山登志子副理事長(弁護士)は、2つの訴訟について報告し、「単に『悪質勧誘に注意』という警告ではなく、訴訟の場で判決あるいは和解を得て消費者に提供することによる啓発力の違いは大きい」と、訴訟によって得られた意義について報告しました。

  出席表決件数137票/表決権総数169票
1号議案 2009年度事業報告承認の件 賛成多数で可決
2号議案 2009年度決算承認の件 賛成多数で可決
3号議案 役員選任の件 賛成多数で可決
4号議案 定款変更の件 賛成多数で可決

○総会記念シンポジウム
 今年の記念シンポジウムは「差止請求と検討グループ活動の成果と課題」と題して、英会話学校による不当勧誘の手口と差止請求訴訟に至る経緯を、劇団「そとばこまち」のみなさんが熱演。経緯の意味と成果などについて、検討を行った住田浩史グループ長(差止請求訴訟主任弁護士)に解説していただきました。住田さんは検討グループから訴訟までの活動を通じて「『自分たちと同じ被害を出したくない』という思いを持った多くの被害者から話しを聞くことができたことは私にとっても貴重な経験だった」として、検討グループへの参加を呼びかけました。
 続いて、検討グループでの活動を通じて苦労したことや成果などについてそれぞれの検討グループから報告いただき、坂東俊矢常任理事(京都産業大学法科大学院教授)と五條操検討委員長(弁護士)から会場からの質問と報告に対するコメントいただきました。また、会場から、京都府消費生活安全センターの足立敏センター長から、適格消費者団体と協力し、悪質業者を排除していく取り組み進めるとの発言などがありました。(詳しくは、KC'sニュースNo.27号に掲載予定です)