KC’sは消費者被害の回復ができる特定適格消費者団体をめざします。
2009年度通常総会&記念シンポジウムを開催しました。
2009.06.27(No.10000292)

2009年度通常総会&記念シンポジウムを開催しました。

2009年度通常総会

 6月27日大阪科学技術センター(大阪市西区)において開催。はじめに、榎理事長が開会挨拶を行い、引き続き西島事務局長が議案提案を行いました。
 第1号議案(2008年度事業報告)、第2号議案(2008年度決算承認の件)では、2つの差止訴訟の実績について触れ、日本初の勧誘行為への差止訴訟を行ったこと等、特徴的な取組みと結果について報告を行うとともに、報道機関との連携や情報提供、公開セミナー開催など08年度の実績や取り組みが、現在、情報提供の増加や行政及び被害者からの反響・感謝の声に繋がり、確実に社会的な認知度の高まりを実感するものになっていることが報告されました。続いて、補足報告として片山副理事長より、2つの訴訟の結果から、被害の未然防止の観点から差止訴訟の意義について報告があり、改めて被害情報の共有の呼びかけと事業者認識の改善を求めました。
 第3号議案では、役員選任の件が提案され、前中みき子さん(消費者ネット関西)が退任、新任に山田栄子さん(同)、栗原睦夫さん(兵庫県生協連)が退任、新任に大西憲慈さん(同)の選任含め、役員新体制が提案されました。
 すべての議案提案を終え、議案採択に入り、第1号議案~第3号議案すべてが満場一致で可決されました。今総会決議を受け、2009年度KC’sは、消費者被害の未然及び拡大防止、消費者全体の利益擁護、消費者の権利の実現に寄与することを目的に取組みをスタートしました。


総会記念シンポジウム
「差止訴訟の成果と今後について」- パネルディスカッション -

 総会に引き続き開催したシポジウムには、約100名が参加、KC’sの活動に対する客観的評価とビジョンと課題について提言を得ることを目的にパネルディスカッションを実施。コーディネーターに坂東俊矢KC’s常任理事(京都産業大学教授)、パネラーとして、消費者志向研究所代表 池田康平氏(元松下電器CS本部お客様関連グループ参事)、朝日新聞大阪本社社会グループ記者 阪本輝昭氏に黒木理恵(弁護士)KC’s検討委員会委員長が加わり、各パネラーがそれぞれの視点で意見交換を行いました。
 はじめに黒木検討委員長が08年度のKC’sの活動の成果と課題について報告提起を行い、それを受けて(1)KC’sの活動評価について、(2)消費者から支持されるために、(3)社会的認知度を高めるために、等を論点に、ディスカッションを進めました。

意見交換した主な内容
1.KC'sの活動評価について
・差止請求権行使による活動実績は高く評価できる。
・活動の中身がまだまだ見えにくいという点では、消費者目線に立った情報提供のあり方や消費者教育への積極的な関わり等、存在が実感できる工夫と活動展開が必要。
・団体訴権の強みを生かし、慎重かつ信頼関係に基づいた活動が良い。また、適格消費者団体の重みを背景に、消費者の実際的な利益に結びついていることは高く評価できる。
2.消費者から支持されるために
・実際の苦情やトラブル例を基にKC'sの視点で提言をまとめ、消費者・事業団体への情報提供やその徹底は効果的かつ社会貢献に繋がる。
・被害状況に即した行政の担当窓口との関係性の構築(地域・高齢者福祉部門)
・被害防止の観点で行政機関との役割分担による、官民協力の枠組み作り。
3.社会的認知度を高めるために
・サポーター制度や協力員の委嘱、少額カンパの受付による間口の拡大と情報提供の仕掛けづくり等と結びつけた、より市民を巻き込んだ活動展開での認知度の引き上げ。
・広い意味での消費者団体としての役割を見据えた幅のある活動展開が必要。