KC’sは消費者被害の回復ができる特定適格消費者団体をめざします。
KC’s 2014年度双方向コミュニケーションシンポジウム(事業者向けセミナー)「事業者と消費者の相互理解と、信頼の再構築 ~大学生、子育て層、高齢者、視覚障がい者とのコミュニケーションの実践~」を開催。
2014.09.18(No.10000476)

 2014年9月18日、KC’s双方向コミュニケーションシンポジウム「事業者と消費者の相互理解と、信頼の再構築 ~大学生、子育て層、高齢者、視覚障がい者とのコミュニケーションの実践~」をドーンセンター(大阪市)で開催し、38 人が参加しました。

 双方向コミュニケーション研究会の取組みについて、消費者志向研究所の池田康平さんによる基調報告「双方向コミュニケーションがなぜ必要か!そして課題は」を行い、「相手の顔が見えることで、理解・信頼が深まる」等のメリットを紹介しました。
 その後、西島事務局長が2013年度の研究会の実践の概要を紹介し、事業者の立場で参加した高見株式会社の安達淳也さんより「子育て層」と「大学生」との実践から「顧客満足度を評価することが大切だと気付き、結婚式終了後にアンケートをとり、結婚式以降の評価を測る仕組みの構築を進めている」ことが紹介されました。NPO法人友・遊の山田満代さんからは「高齢者が集う場に事業者を招いて交流したことで、社会との接点ができた。事業者に自分たちの意見を聞いてもらえたことがよかった」との実践内容について、報告していただきました。

 セミナーの後半は、「事業者・消費者とのコミュニケーションの実践から」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
 パネリストは専門家の立場から基調報告の池田康平さん、事業者の立場から日本ハム株式会社の川口徳子さん、消費者の立場から、視覚障がい者団体のきんきビジョンサポートの竹田幸代さんとKC’s理事のあざみ祥子さんの4人に協力いただき、コーディネーターはKC’s 副理事長の片山登志子弁護士が務めました。
 パネルディスカションでは、以下の3点について意見交流を行いました。
・「消費者の言葉に耳を傾け、発見しよう」・・・この目標から得られたものは?
・「検証したい仮説を持ってコミュニケーションに臨む」・・・この目標から得られたものは?
・消費者にも事業者にも有益なコミュニケーションのポイントと課題
 大学生、子育て層、高齢者、視覚障がい者との様々な実践を通じてお互いが気づき、理解し、信頼が深まった双方向のコミュニケーションの特徴が紹介されました。日本ハムの川口さんからは「高齢者との実践の場からヒントを得て、商品の表示の変更などを行った」ことや、「大学生との実践で知りたい情報について意見をもらい、情報発信の方向性のヒントにした」ことなどが紹介されました。きんきビジョンサポートの竹田さんが、「障がいのある私たちの生活そのものを知ってもらってよかった」と参加した消費者の声を紹介されるなど実践をやってよかったとの意見がパネリストからありました。
 また、会場との意見交換の場では研究会参加者より、「消費者との場づくりがメーカー単独では出来ないので継続をしてほしい。さらに、流通の事業者の方にコミュニケーションの場を提供いただければ参加していきたい。また、視覚障がい者の方との実践後、誰でもわかるホームページづくりに取組んでいる」「声を生かしてホームページの改善を検討している。視覚障がいの方とのコミュニケーションの際、これ、それなどの指示語での説明では伝わらないことを感じ、表現方法を工夫することが大切だと気付いた」「当社の商品を使っておられない方の意見も聞ける場。継続して参加したい」などと、実践時に検証した内容を、社内で具体的に生かした事例などについて紹介がありました。

 シンポジウムのまとめとして、KC’s飯田副理事長は「KC’sも事業者・消費者のみなさんもお互いにさら
にコミュニケーションが深まるよう努力し、来年また成果を持ち寄りたい」と、今年度も引き続き双方向コミュニケーション研究会を継続していく決意をのべました。
 2014年度同研究会は、さらに実践の幅を広げていく予定です。

なお、2010 年度、2011 年度、2012 年度、2013年度の双方向コミュニケーション研究会での取組みを冊子にまとめています。ご希望の方には、2010 年度版、2011 年度版、2012 年度版、2013年度版を各1 部200 円(送料別)で販売しております。KC's事務局(06-6920-2911)までお問い合わせください。