KC’sは消費者被害の回復ができる特定適格消費者団体をめざします。
KC’s 2015年度通常総会&10周年総会記念シンポジウム「KC’sの現在・過去・未来」を開催しました。
2015.06.22(No.10000528)

2015年6月20日(土)、エル・おおさか南ホールにて通常総会・10周年記念総会シンポジウム開催し108人が参加しました。

○2015年度通常総会
 榎彰德理事長より開会の挨拶として「KC'sは、2005年の設立から今年で10年を迎える。適格消費者団体として2007年から差止活動に取り組んで、この間6件の差止訴訟を提起し、成果を出してきました。来年から新制度が始まり、それを担う特定適格団体を目指します。引き続きご協力をお願いします」との報告がありました。
 続いて、西島秀向事務局長が2014年度事業報告(第1号議案)、決算報告(第2号議案)、役員報酬規程(第3号議案)、役員選任(第4号議案)をパワーポイントで提案し、川村哲二監事より監査報告、藪野恒明調査人より第3者調査報告をしていただきました。議案討議では(株)明来の裁判について質問があり、五條検討委員長が詳しく説明しました。また、樋口検討委員より情報提供から事案の検討までの検討委員会の活動について説明しました。その後、採決を行い全議案が可決されました。
 2015年度事業計画・活動計算書については、「2015年度は特定適格消費者団体の認定、申請の準備をすすめる。差止請求は、必要に応じて提訴を行う。10周年記念事業に取り組む」と3つの重点課題の説明を行いました。また、「消費者の財産的被害の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律の施行に伴う政令(案)、内閣府令(案)、ガイドライン(案)等に関する意見募集について」消費者庁がパブリックコメントを実施しており7月10日まで募集されていることを紹介し、消費者にとって実効性のある制度として活用できるように意見の提出をよびかけました。

≪採決結果≫ 出席表決権数105票/表決権総数107票
第1号議案 2014年度事業報告承認の件  賛成多数で可決
第2号議案 2014年度決算承認の件    賛成多数で可決
第3号議案 役員報酬規程承認の件    賛成多数で可決
第4号議案 役員選任の件        賛成多数で可決

総会終了後、理事会を開催し、新しい役員体制と新任・退任の役員を榎理事長より紹介しました。
新任理事、浅田奈津子さん、高取淳さん、野間誠さん
退任理事、村山泰弘さん、三宅康平さん、横山治生さん 


○10周年記念総会シンポジウム
 KC’s設立後10年が経ち、当時の経過を知らない関係者も増えてきました。シンポジウムでは、集団訴訟制度が論議されてきた経過、KC’sの活動経過、果たしてきた役割を整理し、改めて今後期待される社会的な役割などを参加者のみなさんと意見交換しました。また、この制度を担っていく特定適格消費者団体をめざすKC’sへの協力を呼びかけました。

 KC’s常任理事の坂東俊矢京都産業大学大学院法務研究科教授・弁護士が「消費者団体訴訟制度で期待されていたこととその成果」をテーマに基調報告をしました。消費者団体訴訟制度ができた経過、適格消費者団体の歩み、新訴訟制度について「消費者とともに活動する」がポイントだとわかりやすく説明をしました。
 KC’s検討委員長の五條操弁護士は「KC’sの取り組みについて」これまで取り組んでいる差止請求裁判の事例、申入活動で改善された事例を報告しました。
 寸劇「情報提供が成果に結びつくまで」を、KC’s関係者の方々に実際の事例である「住宅ローン早期完済違約金」について、情報提供から検討、申入れ、改善までを演じていただき、具体的な活動内容をイメージできたという感想が寄せられました。
 後半は、パネリストは、榎理事長、五條検討委員長、コーディネーターは坂東常任理事が務め、会場を含めた参加型パネルディスカッション「KC’sの現在・過去・未来」としました。
 まず、英会話学校の件を住田弁護士と相談員の下岡さん、次に貸衣装の件を尾崎弁護士から差止訴訟案件について取り組みの特長とやりがい・よかったことなどを紹介いただきました。会員組織などの面から立ち上げの苦労と成果を榎理事長が紹介し、団体賛助会員である(株)川喜の川井社長、出向元の生協は、なぜKC'sに協力するかを、ならコープの森理事長から発言いただきました。
 その後、Q1:どうしてKC’sに関わることになったか、Q2:KC'sのおもしろい・すごいとおもったところ、Q3:KC’sへのご意見・注文を次の3人の方にインタビュー。大学院生の植田さん。マスコミとして読売新聞の岸辺さん。双方向コミュニケーション研究会からは、住友生命の村井さん。消費者委員会の河上正二委員長に活動とKC'sへのアドバイスも含めて発言いただきました。最後に同じ適格消費者団体としてひょうご消費者ネット山﨑省吾理事長に発言いただきました。

 シンポジウムのまとめとして片山登志子KC’s副理事長より、10年間の活動を振り返り発言を聞いて多くの人に支えられながら活動してきたこと改めて感じた。今後も「消費者とともに活動する」ことを念頭に、特定適格消費者団体をめざすKC'sへのさらなる支援を呼びかけました。